『住みにごり』は、たかたけしによる家族サスペンス漫画です。2021年から『ビッグコミックスペリオール』で連載中で、2026年6月現在、コミックスは第10巻まで刊行されています。

久しぶりに実家へ戻った主人公を待っていたのは、引きこもりの兄と、どこか歪んだ家族の日常。読み進めるほど違和感が恐怖へと変わり、次々と明かされる秘密から目が離せません。不気味な空気感とリアルな人間描写がクセになる、話題の家族サスペンスです。

僕の実家には怪物たちが住んでいる。29歳、夏。会社から長めの休みをもらった僕は、久しぶりに実家に帰省した。住んでいたのは父母、姉、そして35歳、無業無言の兄だった…。これは変な家族なのか? それとも家族は変なのか? 新ホームドラマ、登場! ビートたけし氏、麒麟・川島明氏、絶賛!! 漫画クチコミサイト「マンバ」にて新連載ランキング1位獲得! 超話題作!!

引用元:ebookjapan

「住みにごり」はどんな作品?

『住みにごり』は、たかたけしによる家族サスペンス漫画です。「普通の家族」のはずなのに、どこかおかしい──。仕事を辞めて実家へ戻った主人公を待っていたのは、長年引きこもる兄と、違和感を抱えながら暮らす家族でした。何気ない会話や日常の風景に潜む不穏な空気は、読み進めるほど濃くなり、やがて思いもよらない真実へとつながっていきます。

派手な事件に頼らず、人間の本性や家族の歪みをリアルに描き出す心理描写は圧巻。一度覚えた違和感が次々と新たな謎を呼び、「この家族に何があったのか」「次は何が起こるのか」とページをめくる手が止まりません。静かな恐怖と先の読めない展開がクセになる、読後も強烈な余韻が残る話題の家族サスペンスです。

「住みにごり」のあらすじ

主人公・末吉は仕事を辞め、十数年ぶりに実家へ戻ります。そこには、長年引きこもり生活を送る兄・フミヤが暮らしていました。家族はフミヤを恐れながらも、どこか諦めたように同じ生活を続けています。末吉も最初は「昔からこうだった」と受け止めようとしますが、実家で過ごすうちに家族の関係性や空気に強い違和感を覚えるようになります。

帰郷した末吉は、幼なじみや昔の知人たちとも再会します。それぞれ結婚や仕事、恋愛など人生を歩んでいる一方で、誰もが心の奥に悩みや満たされない思いを抱えています。一見平和に見える町ですが、人間関係は思っている以上に複雑で、過去の出来事や小さなすれ違いが今の生活に影を落としていました。

物語は、フミヤの存在を軸に少しずつ動き始めます。家族は彼を避けながら生活していますが、その存在は家の中だけでなく周囲の人々にも大きな影響を与えていきます。そして、何気ない出来事をきっかけに、それまで保たれていた家族のバランスが少しずつ崩れ始めます。

一方で、末吉自身も家族や地元の人々と関わる中で、自分の過去や将来と向き合うことになります。恋愛や仕事、友人との関係など、誰にでもありそうな悩みが描かれる一方、それぞれの選択が思わぬ方向へ物語を動かしていきます。

本作の特徴は、大きな事件よりも**「日常の違和感」**を積み重ねていく描写です。何気ない会話や沈黙、登場人物の視線や表情に意味が込められており、「この人は何を考えているのだろう」と想像しながら読み進める楽しさがあります。登場人物は善人・悪人と簡単に分けられず、それぞれが弱さや欲望、優しさを抱えているため、誰の視点でも共感できる部分があります。

10巻まででは、家族や幼なじみ、地元の人々との関係が少しずつ変化し、それまで隠されていた事実や感情が見え始めます。物語が進むほど緊張感は高まり、予想外の展開が続くため、「次は何が起こるのか」とページをめくる手が止まりません。

『住みにごり』は、派手なアクションやホラーではなく、家族だからこそ生まれる距離感や、人間の心の奥にある複雑な感情を丁寧に描いた心理サスペンスです。静かな空気の中に漂う不気味さと、少しずつ明らかになっていく真実が読者を惹きつけ、一度読み始めると続きが気になって夢中になってしまう作品です。

「住みにごり」の登場人物

末吉(すえきち)

本作の主人公で、西田家の次男。仕事を辞めたことをきっかけに、久しぶりに実家へ戻ってきます。長年引きこもっている兄・フミヤや、どこか普通ではない家族と向き合う中で、少しずつ西田家に隠された問題に気づいていきます。家族の中では比較的常識的な感覚を持つ人物で、読者と同じ目線で物語を見つめる存在です。将来への不安や家族との距離感に悩みながらも、自分なりに前へ進もうとしていきます。

フミヤ

末吉の兄で、西田家の長男。15年以上引きこもり生活を送っており、ほとんど言葉を話しません。そのため何を考えているのか分からず、家族もどこか緊張しながら接しています。独特の存在感があり、登場するだけで物語の空気が一変する印象的な人物です。一見するとただ不気味な存在に見えますが、物語が進むにつれて、彼の過去や抱えてきたものが少しずつ描かれ、作品の大きな鍵を握る重要なキャラクターとなっています。

森田純夏(もりた すみか)

末吉の幼なじみで、明るく親しみやすい性格の女性です。末吉が地元へ戻ったことで再会し、物語に深く関わるようになります。一見するとごく普通の女性ですが、心の中には誰にも言えない悩みや複雑な思いを抱えています。物語が進むにつれて彼女のさまざまな一面が描かれ、西田家との関わりも深まっていく重要な存在です。

西田長月(なつき)

末吉とフミヤの姉で、明るく面倒見の良い性格です。家族の中ではしっかり者として周囲を支え、兄・フミヤにも自然に接することができる数少ない存在です。いつも家族のことを気にかけていますが、その優しさの裏ではさまざまな悩みや葛藤を抱えていて家族を思う気持ちと現実の間で揺れ動いていきます。

西田憲(父)

西田家の父親で、一家を支えてきた存在。真面目で家族思いに見えますが、その一方で自分本位で身勝手な一面も持ち合わせています。欲望や弱さから過去に大きな過ちを犯し、その行動が家族全員の人生に深い傷を残すことになります。善良な父親というだけでは語れない、人間の醜さや弱さを象徴する重要な人物です。

西田百子(にしだ ももこ)

西田家の母親で、穏やかで優しい雰囲気の女性です。しかし、家族の異常な日常を当たり前のように受け入れている姿には、どこか言葉では表せない不気味さがあります。家族を思う気持ちが強い一方で、その優しさがかえって西田家の「にごり」を深めているようにも感じられる、印象的な人物です。

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