尾瀬あきら PR

【夏子の酒】夏子が幻の日本酒を作ろうとする作品。とても面白くて感動する名作です!!

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夏子の酒は尾瀬あきらによる作品です。
モーニングで1988年から連絡を開始し、1991年まで連載がされました。
全12巻で完結しています。
1994年にドラマ化がされています。

夏子の酒
  • 作者:尾瀬あきら
  • 亡くなった兄の遺志を継いで最高の日本酒を作ろうとする夏子を描いた名作
  • 連載期間:1988年~1991年
  • 既刊:12巻(完結)
  • 1994年にテレビドラマ化がされています。

お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめ細かなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。「酒」をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。

引用元:ebookjapan https://ebookjapan.yahoo.co.jp/

「夏子の酒」のあらすじ

東京に出て広告代理店で働いていた夏子。

夏子の実家は新潟にある佐伯酒造でした。

佐伯酒造を継いでいた兄の康夫は、最高の日本酒を作るため、かつて戦前に栽培がされていた幻の酒米である「龍錦」を栽培しようとしていました。

夏子は、そんな兄の康夫が倒れたため、2年ぶりに新潟の実家に戻ってきていました。

夏子は佐伯酒造の杜氏である山田信助(じっちゃん)から、康夫がガンであり、余命は持って一年と聞きます。

翌日、夏子は仕事があるために東京に戻ることになります。

康夫が駅まで送ってくれ、康夫は秋には龍錦を田んぼに実らせて見せると言いますが、

夏子が兄と話しをするのはこの時が最期でした。

その後、東京に戻った夏子は急遽、上司である原田とともに大手酒造メーカーである長谷酒造の広告のプレゼンテーションのために兵庫県までいくことになります。

長谷酒造に行き、全てが機械で制御された製造工程を見て、大手の酒造メーカーと佐伯酒造の酒作りが全く違うことを知ります。

広告を手掛ける商品である、特級本醸造の金寿を飲んだ夏子でしたが、佐伯酒造の作る月の露の方が美味しいと言い、前日の別れ際に兄が言った言葉を思い出して泣きだしてしまします。

夏子は、部屋で原田と話しをしていた時に兄との思いを話しますが、原田は兄の日本酒への言葉を金寿のキャッチコピーに使えと言います。

夏子は自分の本心とは違いましたが、原田の言葉にうながされて兄の言葉を使った原稿を書き、それが金寿の広告に採用がされることになります。

夏子は自分の作った広告が新聞に載ることを知らせるため、兄に連絡をしますが、母親から兄の康夫が亡くなった事を知らされます。

兄の葬儀のため実家に戻った夏子。
夏子はじっちゃんから、倒れる直前の兄が日本一の醸造を作ろうとしていた龍錦の種もみ350粒を渡されます。

葬儀が終わり、東京に戻った夏子は、金寿の第二弾の広告の原稿を書くことになります。

本醸造は純米酒に一定量のアルコールを加えているものでした。

しかし、クライアントはアルコールのことは描かない原稿を求めてきますが、夏子は日本酒に対する思いからクライアントの意向を無視した原稿を作ってしまいます。

夏子の作った文書を読み、クライアントの長谷酒造の専務は怒ってしまいますが、夏子の思いを聞いた長谷酒造の部長の取り計らいで広告の契約は取り消されずに済むことになります。

夏子は長谷酒造の担当から外されますが、そのまま辞表を提出して、兄の遺志である龍錦を使った最高の日本酒を作るために実家に戻ることを選びます…。

作品の特徴・面白さ

小さい酒造の娘の夏子が兄の遺志を継ぎ、幻の酒米である龍錦を栽培して最高の日本酒を作ろうとする作品です。

志半ばで死んでしまった兄の遺志を継いでいく夏子。悲しさや人の温かさが感じられて感動するストーリーです。
1巻で夏子の父親が兄が亡くなった後、兄の嫁に伝える言葉で涙を流してしまいました。

酒の製造工程や種類などが丁寧に描かれていて、日本酒の豆知識なども学べる作品です。

夏子の酒は何回読んでも楽しめる作品です。昭和を代表する名作ですので、読んだことが無い人はぜひ一度読んで下さい!

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