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【降り積もれ孤独な死よ】灰川邸殺人事件の真相を追っていくサスペンス作品。リッカとは何なのか?あらすじや登場人物を紹介します。

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「降り積もれ孤独な死よ」は「親愛なる僕へ殺意をこめて」の作品で有名な井龍一(原作)と伊藤翔太(作画)の作品です。

2021年からマガジンポケットで連載を開始、2022年3月時点で4巻まで発行されています。

屋敷から見つかった13人の子供の遺体。
殺人を自供して逮捕された男の行動に違和感を感じた主人公が真相を追っていく作品。

出来るだけネタバレを抑えてあらすじや登場人物を紹介していきます。

累計100万部超の大ヒットクライムサスペンス『親愛なる僕へ殺意をこめて』コンビ最新作。富字山南警察署の刑事・冴木仁は空き巣の通報を受けて、とある屋敷へ。ところが、調べを進めていく中で、衝撃の事実が判明。捜査陣に戦慄が走る。血塗られた狂気と対峙する刑事を描く、激情と慟哭のノワールサスペンス、開幕。

引用元:ebookjapan

「降り積もれ孤独な死よ」はどんな作品?

虐待児を育てていた灰川邸で見つかった13人の遺体。
殺人事件の犯人として逮捕をされた灰川でしたが、そんな灰川も殺されてしまいます。

灰川の不自然な行動から犯人は別にいるのではないか、と考えた主人公の冴木仁が元虐待児の蓮見花音とともに真実を探っていくサスペンス作品です。

とても面白い展開の王道サスペンスでドラマ化とかしそうな作品です。
連載中ですのでまだ読んでいない人は今のうちに読んで見て下さい。

「降り積もれ孤独な死よ」のあらすじ

自称エリート刑事の冴木仁。
仁は近所の住人から通報を受けてある屋敷の捜査に来ていました。

屋敷の中は荒れていたが、人が争った形跡が無いことから警察は空き巣被害として捜査をしていましたが、屋敷の地下室から13体もの子供たちの遺体が見つかりました。

屋敷の持ち主は灰川十三。
灰川は近所付き合いも無く、数年前から行方が分からなくなっていました。警察は灰川を殺人事件の容疑者として全国に指名手配をして捜査を開始します。

殺害された13人の子供たちの素性も不明で捜査に行き詰っていた中、突然、警察署に蓮見花音が訪れて自分のことを灰川十三の子供であると言いました。

花音の事情聴取をした仁。
花音から、灰川は虐待を受けていた子供たちを保護して育てていたが、ある日、4年前に突然人が変わった様に子供たちを遠ざけ始め、その後は子供たちはバラバラになったことを聞きます。
花音は自分たちを助けていた灰川が犯人であるはずが無いと言い、灰川邸で撮影された子供たちの写真を見せました。

笑顔で写っていた子供たちの写真。
そこに写っていた一人の少年は仁の異母兄弟である滝本蒼佑でした。

花音とともに蒼佑の安否を確認しに行った仁。
蒼佑は異母の実家で無事に生きていましたが、灰川に殺人容疑が掛かっていることを聞いた蒼佑も花音同様、灰川は無実と言いました。

その頃、巡回中のパトカーが灰川を発見しました。
素直に逮捕に応じた灰川。殺人も自分が行ったと自供をしたため、すぐに刑務所へ服役することになりましたが、服役後に他の囚人から殺されてしまいました。

灰川の行動に不自然さを感じた仁と花音。
二人は灰川が誰かを庇っているのではないかと思い、灰川の過去を探っていくことになります…。

登場人物

冴木 仁(さえきじん)

富字山南署の刑事。自称エリート刑事。
お調子者の性格をしているが、幼少期に父親から虐待を受けていた経験があり、背中に暴力を受けた痕が残っている。

異母兄弟の蒼佑と暮らしていたが、仁が14歳のときに母方の祖父に引き取られた後は別々に暮らていた。父親譲りの暴力的な衝動を持っていて、警察官になる前はケンカに明け暮れる毎日を送っていた。

蓮見 花音(はすみかのん)

育児放棄をした母親の下で育った20歳。
食べる物が無く腹を空かして雪を食べていた際に灰川に助けられ、灰川家の一員として育てられる。

幼少期の経験により感情を表現することが苦手で人の感情に共感が出来ない。
自分たちを助けてくれた灰川のことを信じていて、仁に一緒に捜査をして欲しいと頼み込む。

灰川 十三(はいかわじゅうぞう)

スキンヘッドで顔の左側に大きな傷がある。
常にサングラスをしている死神のような風貌をした46歳。

20代で屋敷を購入して以来、近所付き合いもせずに一人で暮らしていたが、虐待を受けている子供たちを保護して一緒にしていた。

4年前から子供たちを避けるようになった後、灰川邸監禁死体遺棄事件の容疑者として捕らえられて刑務所に服役をしていたが、他の囚人とトラブルになって殺されてしまう。

神代 タケル(かみしろたける)

灰川家の次男の24歳。
首に虐待時に首を絞められていた痣が残っている。
現在は詐欺罪などで刑務所に服役している。他の灰川家の子供たちと違い灰川の事を良く思っていない様子。

東 優磨(あずまゆうま)

灰川家の長男の25歳。あだ名はノッポ。
小さい頃に父親が蒸発し、母親が再婚した相手から暴力を受けて家出をした際に灰川に拾われる。

灰川家を出た後は一人暮らしをして働いていたが勤務態度が悪くて解雇されてしまい現在は無職。家の中はゴミだらけで荒んだ生活をしている。

幼少期の心的外傷(トラウマ)が原因の妄想性障害を抱え、かつて灰川が子供たちに話していたおとぎ話に出てくる「リッカの悪魔」に怯えているが、家のふすまに「リッカのマーク」の落書きをしている。

川口 サトル(かわぐちさとる)

灰川家の三男の21歳。
厳格な家庭で育ち、母親からしつけと称してコンパスで手の甲を刺される等の虐待を受けたことにより吃音症を発症。現在も症状を抑えるために薬を飲み続けている。

灰川邸を出た後は大学に入学して弁護士を目指している。

沖島 マヤ(おきしままや)

灰川家の長女の21歳。
幼少期に両親を事故で亡くし、マヤのことを引き取った叔父から性的虐待に遭う。
虐待をしていた叔父が逮捕された後、行き場を失っていたところを灰川に拾われて灰川家の一員として過ごすことになる。

自傷癖があり、4年前に灰川家を出た後は自殺未遂など、自らを傷つける行為を続けていたが現在は全身に入れ墨を入れてタトゥーアーティストとして働いている。
背中に「リッカのマーク」のタトゥーが入っている。

滝本 蒼佑(たきもとそうすけ)

冴木仁の腹違いの弟。灰川家の四男の20歳。
父親から虐待を受けて家出をしていた際に灰川に匿われて灰川家の一員として過ごす。

蒼佑が小さい頃に仁は家を出ていったため思い出は少ない。一人だけ家から出て行き、自分の事を助けてくれなかった仁を恨んでいたが後に和解する。
穏やかな性格だが、仁と同じで父親譲りの暴力的な衝動を持っている。

川相 誠二(かわいせいじ)

富字山南警察署の刑事。仁の上司。
灰川邸殺人事件の捜査対象に滝本蒼佑が含まれていたため仁を捜査チームから外す。
妻と別居中。

犬山 秀二(いぬやましゅうじ)

生まれつき顔にキズがあったため、
1976年に蔵土村南部の集落で住民たち33人を殺して自殺をする。

中岡(なかおか)

暴力団組員。刑務所に収容されていた際に灰川から目をえぐられ、報復として灰川のことを殺害する。
灰川を殺したことにより組から破門をされ、出所後の生活にも困るはずだが何故か金回りが良く妻と娘を海外留学させようとしている。

五味 康弘(ごみやすひろ)

富字山南警察署の刑事。
気の良い性格で仁のことを気にかけている。趣味は風俗通い。

鈴木 潤(すずきじゅん)

河淵湖駅前交番に勤務する20歳の巡査。
人懐っこい性格で灰川邸の捜査時に仁から可愛がられる。

宇垣(うがき)

河淵湖駅前交番勤務の巡査。
鈴木と一緒にパトカーで巡回中に灰川を見つけて捕まえる。

瑕面の男(きずづらのおとこ)

仁と花音が灰川の過去を探っていた際に現れて襲ってくる。
顔中にキズがあり謎が多い男。

「降り積もれ孤独な死よ」の面白さ

「親愛なる僕へ殺意をこめて」を手掛けた井龍一と伊藤翔太のコンビが手掛けているだけでワクワクする作品です。

刑務所で中岡から殺されてしまう灰川ですが、中岡は途端に金回りが良くなり…出所はどこなのか。灰川家で生活をしていた子供たちもそれぞれに闇を抱えていて、共通しているリッカのマーク…。

灰川邸で起こった事件の真相を探っていくサスペンス好きにはたまらないストーリー展開です。今後の展開がとても楽しみで早く新刊が出て欲しい作品です。

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