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【ガンニバル】実写ドラマ化作品・「あの人」の正体は?…阿川大吾が供花村や後藤家の秘密に迫るサスペンス漫画。あらすじや登場人物を紹介します。

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「ガンニバル」は二宮正明の作品です。週刊漫画ゴラクで2018年から2021年まで連載がされて全13巻で完結。2022年に実写ドラマ化がされています。

山奥の村「供花村」の駐在所に赴任した警察官の阿川大吾が失踪した前任の警察官「狩野治」の謎を追っていく作品。

大吾たちを監視して、いきなり村八分にしてくる村びとたちや村の権力者後藤家。
「この村の人間は人を喰っている…」謎の言葉を残していなくなった狩野…。
後藤家とは関わるな…供花村のルールを破ってしまう大吾…。

主人公の大吾が家族を守りながら狂った村の秘密に迫っていく緊迫感満載のかなりおススメのサスペンス漫画です。

山間の村「供花村」に赴任してきた駐在・阿川大悟。村の人々は大悟一家を暖かく受け入れるが、一人の老婆が遺体で見つかり、大悟は村の異常性に徐々に気付き、ある疑念に囚われる…。 「この村の人間は人を喰ってる」──。 次々と起きる事件、村に充満する排除の空気、一息も尽かせぬ緊迫感で放つ、驚愕・戦慄の“村八分”サスペンス堂々開幕!!

引用元:ebookjapan

「ガンニバル」はどんな作品?

山奥にある田舎の集落「供花村」を舞台にした作品。
失踪した前任の駐在員、狩野治の代わりに供花村に赴任をしてきた警察官の大吾たち阿川家の3人…。

初めは親切に見えた村人たちでしたが…実は大吾達のことを常に監視していて、何かあるとすぐに村八分にする排他的な人たちでした。

そんな村人たちですら関わりを避けている供花村の絶対的な権力者…後藤家。

大吾は「供花村の村人は人を食べている…」謎の言葉を残して失踪した前任警察官「狩野治」の足取りを追っていく中、後藤家は本当に人を食べているのでは…?と疑念がどんどんと膨らんでいきます…。

「ガンニバル」はこんな作品!

  • 後藤家が権力を持っている田舎の村「供花村」が舞台
  • 「供花村の村人は人を食べている…」と言い残して失踪をした狩野治
  • 親切にしてくれるけど…常に監視をしていて突然村八分をしてくる村人たち。
  • やっぱり供花村では人が食べられているのではないか…。
  • 家族に危険が及ぶので捜査をするかためらうが…結局秘密に迫っていく大吾。
  • 後藤家にいる「あの人」とは誰なのか…?。

「ガンニバル」のあらすじ

警察官である阿川大吾は、失踪した前任の駐在員、狩野治の後任の駐在員として、妻の有希、娘のましろとともに供花村(くげむら)に赴任することになります。

大吾が供花村に赴任をした直後、供花村でクマが人を食い殺す事件が発生。
遺体発見の報告を受けた大吾は現場に向かいます。

被害者は供花村の権力者”後藤家”の婆である後藤銀。
後藤家の次期当主の後藤恵介たちとともに遺体の状況を見に行った大吾は遺体の左腕に人が噛んだような歯形があることに気づきます。

大吾が後藤家の人たちに「遺体の腕に人に噛まれたような痕がある…」と話をした途端、周りにいた後藤家の人々は大声で怒鳴りはじめ…後藤家次期当主の後藤恵介は「後藤の人間が婆を虐待してたって言いたいのか!?」と大吾に銃を突き付けて恫喝をしてきました。

突然豹変した後藤家の人間…異様な空気に恐怖を感じて困惑する大吾…。
「悪かった…許してくれ」と謝罪をする大吾に対して、恵介たちは笑いながら…「冗談やて!」と言って、大吾の歓迎会をやるから村で生きていくなら無理してでも来いと言って去って行きました。

その夜、歓迎会に出席した大吾。
参加者した村人たちから「嫁とガキは来ないのか?」と聞かれ、大吾はとっさに嫁は同窓会で実家に帰省していたと嘘をつきますが、恵介から「下手な嘘は辞めろ、お前たちが何をやっているかは狭い村では筒抜けだ」と言われてしまいます。

何でこいつらは自分たちのことを知っているんだ…?。不気味な村人たちに困惑した大吾は供花村で生活していくことに不安を感じていきます…。

その頃、家の中で引っ越しの荷物を片付けていた有希。
行方不明になった駐在も同じ家で住んでいたんだな…と恐怖を感じながら、姿が見えなくなっていたましろのことを探していると、家の柱に「逃げろ」と文字が刻まれているのを発見します。

歓迎会から帰った大吾。
ましろは既に寝ていましたが、大吾が帰って来た気配を感じて起きたましろは大吾にある物を渡しますが…それは千切れた人の指でした。

翌日、村人たちのクマ狩りに同行した大吾。
山中で人の髪の毛が混じった熊の糞を見つけます。
後藤銀の仇を取ると言って憤る後藤家の面々…クマを追いかけて射殺をした一行でしたが、後藤恵介たちはその場でクマを解体して突然食べ始めてしまいました…。

後藤銀が自分たちの血肉となって生き続ける…と言いながらクマを食している後藤家の異様な姿に困惑する大吾…。

大吾の頭の中では失踪した駐在員の言葉「この村の人間は人を喰っている」がよぎっていきました…。
この村では本当に人を喰っているのではないか…後藤家に対する疑念を強くしながら大吾は供花村の前駐在員「狩野治」の失踪した理由を探っていくことになります。

登場人物

阿川 大吾(あがわだいご)

供花村に赴任をしてきた新任の駐在員。
以前は東京で刑事をしていたが、ある事件がきっかけで異動になり供花村に駐在をすることになる。
村の異様な雰囲気を感じながら前の駐在員である狩野治の失踪した理由を探っていく。

阿川 有希(あがわゆうき)

大吾の妻。
ストーカー被害の捜査をきっかけに大吾と結婚をすることになる。
供花村の雰囲気に戸惑いながらも…少しずつ元気になる娘の姿を見て村で生活をすることを決める。

阿川 ましろ(あがわましろ)

大吾と有希の娘。
以前は活発で良く笑う元気な子供だったが、大吾が起こした事件の後は表情が亡くなり言葉が発せられなくなる。供花村に来てから少しずつ笑うようになっていく。
外で「あの人」が運んでいた人の指を拾ってくる。

狩野 治(かりのおさむ)

供花村に駐在していた前任の警察官。
赴任した当時は村人や後藤家とも仲が良かったが、狩野が行ったある行為を発端にして突如村人たちから村八分の扱いを受けていた。

駐在所の柱に「逃げろ」と刻み、「この村の人間は人を喰っている…」と言い残した後に行方不明になっている。

後藤 恵介(ごとうけいすけ)

供花村の権力者である後藤家の次期当主。
暴力的な後藤家の他のメンバーを束ねている。猟友会に所属していて常に銃を持っている。

小学生の頃に母親である後藤藍が失踪していて、村の風習に疑問を持ち、葛藤しながらも後藤家次期当主としての役目を全うしようとしている。

後藤 洋介(ごとうようすけ)

後藤恵介の弟。
坊主頭で泣き虫。飛んでいる鳥を簡単に射抜いたり、発しているクマを一発で射殺したり…天才的な銃の腕前を持っている。
後藤家の地下牢で「あの人」に捧げるための家畜「子供」の世話をしている。

後藤 岩男(ごとういわお)

後藤恵介の同級生。2m近い巨体の男で戦闘力が非常に高い男性。
後藤家を守ることを第一に考えていて、供花村や後藤家を探る大吾のことを警戒している。
後藤家の内部に裏切りものがいるのではないかと疑念を持っている。

後藤 銀(ごとうぎん)

後藤家の当主。
村の唯一の助産師。死産を装って子供を地下牢に監禁していた。
大吾が赴任をした直後にクマに食い殺されて死亡する。

あの人

後藤家で「あの人」と呼ばれている得体の知れない高齢の男性。
白髪の大柄な体格で人間とは思えない強烈な獣のにおいを纏っている。

狩野 すみれ(かのすみれ)

狩野治の一人娘。
狩野治が失踪した後、村人たちの村八分により精神崩壊をした母親とともに供花村を去っていた。
供花村の秘密を捜査していた大吾の下に現れ、狩野治が最後に電話していた相手の番号を教える。

後藤恵介と付き合っていた過去があり、後藤家の中でも恵介だけには心を許している。

後藤 睦夫(ごとうむつお)

非常に気が短くて感情のままに銃を撃ってくる血の気が多い狂暴な男性。
後藤家のことを探る大吾にダンプカーで突っ込んだり、銃で射撃した後に逃亡をする。

さぶ

供花村の住人。村人たちをまとめている中心人物。
肥満でハゲ頭の男性。
駐在所に来た阿川家に気軽に話しかけたり、人当たりが良い人物だが…大吾たちを常に監視をしている。

今野 翼(こんのつばさ)

東京で大吾達の近くに住んでいた22歳の青年。
ロリコン趣味で警察に捕まるが、その後も児童を脅して体を触ったりしている強制わいせつ犯。ましろのことを愛しているといって近づいてくる。

顔を喰われた男(京介)

「あの人」に顔を喰われた男。
生まれた時から戸籍を持っていない。左眼と鼻が無くマスクを被って隠している。
狩野治と連絡を取っていたが、失踪後は大吾にコンタクトを取ってくる。

神山 宗近(かみやまむねちか)

供花村の全ての住人が氏子をしている「来乃神神社」の神主の息子。
後藤恵介、後藤岩男、後藤龍二とは子供の時からの幼馴染で同級生。

大吾に対して、このままでは狩野の二の舞になる…村から去った方が良いと忠告をする。

宇多田(うただ)

オカルトサイト「クロニクル」を運営している。
人食い文化「カニバリズム」について興味があり狩野に協力をしている。
男性が好きな同性愛者。

さぶの娘(加奈子)

さぶの娘。
さぶから虐待を受けていて背中に痣がある。

三年前に子供を死産で亡くしているが、子供がまだ生きていると信じていて大吾に捜索を依頼する。

後藤 藍(ごとうあおい)

恵介と洋介の母親。後藤銀の娘。洋介を出産した3年後に供花村から失踪をしている。

「ガンニバル」の面白さ

失踪した駐在員に何があったのか。この村では人食いの風習があるのか…。
はじめはそんな訳は無い…と思っていた大吾でしたが、後藤家と関わっていく中で供花村の住民に対する疑惑がはどんどん膨らんでいきます。

自分達と同じ生活を求めて来てすぐに村八分にするメンドクサイ村人たち…。
供花村の秘密を探ることで家族を巻き込んでしまうのではないか…葛藤する大吾。


警察署にも存在する供花村出身者…。異様に死産が多い村…。子供たちは本当に死産なのか…。 行方不明になるましろ…。
誰を信じれば良いのか分からない大吾ですが、結局村人や後藤家と関わっていってしまいます…家族を守りながら村の秘密を追っておく緊迫するハラハラドキドキが続く展開。

後藤家の秘密は何なのか。「あの人」と呼ばれる男の正体は誰なのか。

食人文化という非現実的なテーマのもと、緻密に寝られたストーリーと、田舎の集落で起こる村八分の生々しさが特徴のかなり面白いサスペンス漫画です。是非読んで見て下さい。

「ガンニバル」はここが面白い!

  • 死産が異様に多い村…本当に供花村では人を食べる風習があるのか…。
  • 村八分にされるし家族に危険が及ぶかも知れない…捜査を続けるべきなのか…。
  • 警察署にも供花村の出身者がいて誰が味方なのか分からない…。
  • 後藤恵介は大吾のことを助けてくれている…実は良い奴なの?
  • 「あの人」と後藤銀の関係は…?
  • 後藤家の地下牢には誰がいるのか…顔を食べられた男の正体は?

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