「カリスマ」は原作:新堂冬樹、構成;八潮路つとむ、作画;西崎泰正による作品です。
漫画アクションで2005年から2006年まで連載され全4巻で完結しています。
カルト教団の教祖の生い立ちや宗教に関わったことで家族が崩壊していく作品。
全4巻でおススメの作品です。
神と崇められし男に跪く無数の迷い人。神とは希望の光を与えし聖人。そして時に、絶望の闇を与えし俗人。カルト宗教の闇に迫る戦慄の黙示録-少年の心より光失われし時、闇の物語が動き出す。
引用元:ebookjapan
「カリスマ」はどんな作品?
幼少期に母親が宗教にハマって両親が亡くなってしまった岡崎平八郎。
宗教によって家庭が壊されたはずが…平八郎自身が女性信者を性欲のはけ口にしたり、気に入った女性を勧誘したり、インチキ宗教団体の教祖になっていきます。
カルト教団に入ってしまった信者の家族がインチキ宗教から脱会をさせようとしていく作品です。
「カリスマ」のあらすじ
小学生の岡崎平八郎。平八郎には優しくて綺麗な母親がいましたが、ある日を境に母親が宗教にハマってしまい、家庭内が激変してしまいました。
節分の日、小学校で豆まきをしていた平八郎。そこに母親が乗り込んで来て鬼のような形相で日本が悪魔に支配されていると言い、学校から平八郎を連れて変えてしまいました。
クラスの人気者だった平八郎でしたが、クラスメイト達からは母親のことを悪魔と呼ばれて平八郎は小学校の中で孤立していってしまいます。
おかしくなって家中を散らかしている母親と父親は常にケンカが絶えない状況でした。
クリスマスの日、母親が外出して不在中に父親が買ってきてくれたチキンを食べた平八郎。父親からは母親は病気なので精神科に入院をさせると言われました。
平八郎は母親の帰りを待って自分が描いた絵をプレゼントしましたが、母親はクリスマスを忌まわしい日と言い放ち、平八郎が描いた絵を破り捨て、平八郎の首を絞めてきました。
父親は首を絞められている平八郎を助け、母親が妄信していたカルト団体「太陽の家」の教祖の写真踏みつけましたが、母親は叫びだして自分が信じる教祖「メシア」を踏みつける父親の事を包丁で刺してそのまま自殺をしてしまいました。
両親を亡くした平八郎はその後、カルト団体「神の郷」の教祖となって要望のままに教団を私物化するインチキ宗教家となってしまいます。
登場人物
岡崎平八郎(おかざきへいはちろう)
ひょうきん者でクラスで人気だったが、母親が宗教団体「太陽の家」にハマったことからクラス内で孤立してしまう。後に神郷宝仙と称してしてカルト教団「神の郷」の教祖になる。
自らを全知全能の神の化身と言い、タバコを吸ったり女性信者を連れ込んで「色欲解放の儀式」と称した性交を行うなど俗物にまみれた人物。母親に似ている城山麗子を入信させようとする。
岡崎佐代子(おかざきさよこ)
平八郎の母親。優しい母親だったが、カルト教団「太陽の家」に入信をしたことにより性格が激変して鬼のような形相をしている。
クリスマスを忌まわしい日と言い、平八郎から渡されたプレゼントを破り捨てた後、平八郎の首を絞めようとする。止めようとした平八郎の父親を包丁で刺して自らも自殺をしてしまう。
高瀬まみ(たかせまみ)
21歳の女性。
ガンで余命3カ月の母親を救うため、わらにもすがる思いで「神の郷」に入信をしてしまう。神郷宝仙から騙されて「色欲解放の儀式」を受けてしまう。
野呂秀明(のろひであき)
高瀬まみの婚約者。「神の郷」に入信をした高瀬まみを取り返しに行くが追い払われてしまう。
武石藤夫(たけいしふじお)
脱会カウンセラー。覚醒会の会長。神郷宝仙の運営している「神の郷」を目の敵にして信者たちを脱会させている
曽根 昌一(そねしょういち)
「神の郷」の信者。宣教活動をしているところを覚醒会によって拉致されてしまう。元大手商社マンで「神の郷」の経理担当。教団の金の出入りをすべて把握している。
城山麗子(しろやまれいこ)
城山信康の妻。大手不動産業の若林グループの社長令嬢。
子供である利治の成績を上げるために参加した合宿「悟りの会」で洗脳をされてしまい「神の郷」に入信してしまう。
氷室誠二(ひむろせいじ)
「神の郷」の信者。利治の家庭教師が所属する派遣会社「啓発塾」のアドバイザー。
利治の成績を上げるためと偽って麗子を「神の郷」のセミナーに勧誘する。
城山信康(しろやまのぶやす)
旅行代理店の店長。妻の麗子を溺愛している平凡なサラリーマン。
「神の郷」に入信してしまった麗子の洗脳を解くために「覚醒会」の武石を頼る。
「カリスマ」の面白さ
普通の人が宗教に洗脳されていって家庭や恋人との関係が崩壊していきます。
カルト教団が救済と称して信者を排除していったり、昔の某宗教団体に似ているシーンがけっこう出てきます。
洗脳された信者を脱会させようとする「覚醒会」にも裏があったり…全4巻で完結をしているためテンポの早いストーリー展開。
洗脳シーンが生々しかったり、信者を殺そうとする教祖がクズだったり…面白い作品です。サクっと読めるのでおススメです。
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引用元:ebookjapan
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