「僕だけがいない街」は三部けいによる作品です。
ヤングエースで2012年から2016年まで連絡をしています。全9巻で完結しています。
「僕だけがいない街」のあらすじは？
売れない漫画家、藤沼悟はピザ配達のアルバイトをしながらマンガの持ち込みする毎日を送っていました。
悟は何か決まって悪いことが起こる直前に１分前から５分前位に戻る再上映「リバイバル」という特殊な能力を持っていました。
ピザ配達のアルバイト中に発生したリバイバルにより、車と衝突をして入院をした藤沼悟でしたが、そこに入院の知らせを受けた母親、藤沼佐知子が駆けつけます。佐知子は悟が退院をした後にアパートで一緒に暮らすこととなります。
その後、悟が佐知子と一緒に買いものに行った帰りに再びリバイバルが発生します。
悟は違和感に気づきませんでしたが、佐知子は不審な男が子供を誘拐しようとしているところを目撃します。佐知子が目撃をしたことにより男の誘拐を未然に阻止することとなります。
佐知子は男の顔に見覚えがありましたが、その時は思い出せませんでした。しかし翌日、男が誰なのか思い出し、過去に悟の周りで起きた連続誘拐殺人事件の真犯人であったことを確信します。しかし、佐知子はそのことを悟に伝える前に男に殺されてしまい、佐知子殺害の第一発見者である悟が佐知子を殺した犯人に仕立て上げられてしまいます。
悟は佐知子が殺害を阻止するため、今までに無いほどの強さでリバイバルを念じますが、そのことにより、18年前の小学生時代までさかのぼるリバイバルが発生し、過去に起きた事件と向き合っていくことになります。
「僕だけがいない街 」の特徴
「僕だけがいない街」は藤沼悟がリバイバルによって小学生に戻り、現代と過去を行き来して連続殺人事件の犯人を暴いていく作品です。
リバイバルにより28歳から10歳（小学校4年生）に戻った悟は、かつて殺害された同級生「雛月加代」の誘拐事件に踏み込むことで、真犯人にたどり着くのではないかと考えます。
悟は28歳からリバイバルしているため、当時は気づかなかった加代の違和感にも気づくことが出来、同級生のケンヤにも協力をしてもらって真犯人を探していきます。誰が誘拐されるのか分かっている中で、過去に起きた事件の発生を回避していきます。再上映（リバイバル）によるタイムスリップと真犯人を探すサスペンス作品です。
「僕だけがいない街」の面白いところは？
「僕だけがいない街」の面白さはすでにこれから何が起こるのかが分かっているため、それに対して主人公の藤沼悟が当時と違う選択をしたり、別の行動をすることで事件が起きるのを回避する作品です。
リバイバルにより起きる未来が分かっている悟は犯行を阻止するために行動をしますが、犯人もそれに対して狡猾に犯行を行ってきます。悟が当時の結果を知っていても必ずしも自分の思い通りにはなります。リバイバルによって過去に戻ったり、途中で現代に戻されたり、過去と現代を舞台にして卑劣な真犯人を追っていくストーリー設定が面白い作品です。
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