「囚人リク」は瀬口忍の作品です。
週刊少年チャンピオンにて2011年から連載を開始し、2018年まで連載がされました。
全38巻で完結しています。
スピンオフ作品として「ボスレノマ 〜囚人リク外伝〜」があります。
「囚人リク」のあらすじ
隕石が直撃した10年後の東京。食べるものにも困る環境の中、
主人公の栗田陸（リク）は世界から完全に隔離をされたスラム街で生活をしていました。
リクは小さい頃から、近くの交番に勤務していた警察官のおじさんに優しくしてされ、
何度も助けられていました。
リクが13歳の誕生日を迎えた日、おじさんの下に鬼道院が現れます。
鬼道院は銃や麻薬の密売などの数々の悪事を行っていて、おじさんは鬼道院の悪事を告発しようとしたため、鬼道院から殺されてしまいます。
リクは偶然、おじさんが殺されるところを目撃してしまったため、鬼道院から警官殺しの犯人にさせられ、無実の罪で極楽島特級刑務所に入れられることになります。
刑務所入所の前日、身体検査を受けて独居房に入れられていたリクでしたが、
おじさんが死んでしまった事に悲しみ、鬼道院の正体も分からず、全てを諦めてしまっていました。
翌日、刑務所に入れられたリク。
テレビで演説をする見覚えのある顔を見ますが、それはおじさんを殺した鬼道院でした。
なんと、鬼道院は現職の警視総監で極楽島特急刑務所の最高責任者だったのです。
鬼道院の正体を知ったリクは、おじさんの敵を討つため、鬼道院をぶん殴ることを誓います。
独居房から雑居房に転房させられたリク。
そこには第27木工場のボスである佐々木麗乃真（レノマ）がいました。
同じ房の野木田卓（ノギ）はレノマからイジメを受けていました。
ノギはある日、新入りのリクに対して、レノマから逃げるために他の雑居房に転房をするための計画を持ち掛けますが、その会話はレノマに聞かれていました。
レノマは、木工場での作業中に他の囚人たちとともにリクとレノマの指をヤスリで削って痛めつけてきました。
さらに、翌日の夕食時、リクとノギはレノマから食べ物を取り上げられてしまいます。
ノギは耐え切れずにレノマに詫びを入れますが、レノマは転房を持ち掛けたのはノギとリクのどちらなのか尋ねてきます。
ノギはリクのことを売ってリクの名前を言おうとしますが、リクはイジメをしているレノマが許せなかったため、自分から名乗り出してレノマと対立をすることになります。
ノギをかばおうとするリクにイラついたレノマは、翌日の昼休みにラグビーの試合でリクを痛めつけようとします。
リクは殴られながらも一生懸命にラグビーでのトライをしようとしました。
レノマはリクの姿にペースを乱され、ナイフで刺そうとしたため、看守から遠隔操作の手錠で拘束をされ滅多打ちにされます。
レノマが警棒で殴られているのを見かねたリクはレノマを助けようとします。
その後、リクとタイマンでのラグビー対決が行われますが、レノマから何度倒されても立ち上がるリクの姿を見て、ノギもリクに加勢をして二人でレノマからトライをもぎ取ります。
ぼろぼろになって医務室に運ばれた二人でしたが、そこでレノマはリクに負けを認め、心を開きます。
ここからリクは、レノマや他の囚人たちを味方に付けていき、おじさんの敵を取るために刑務所から脱出をしようとします…。
作品の特徴・面白さ
主人公のリクは体も小さくてケンカは弱いですが、常に前向きで誰よりも友情に熱い男です。
凶悪な囚人たちも初めはリクのことをバカにしてイジメますが、リクの強さを知ってどんどんと味方が増えていきます。
中でも味方になったレノマは最高に頼もしくカッコイイです。
刑務所脱出のために様々なハードルがありますが、仲間たちとともに脱出をしようとしていく作品です。全38巻でおススメです。
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