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【レイリ】武田信勝の影武者として生きるレイリと武田家の滅亡を描いたマンガ。面白いあらすじと登場人物を紹介します。

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「レイリ」は寄生獣で有名な岩明均(原作)と室井大資(作画)による作品です。別冊少年チャンピオンで2015年から2019年まで連載されて全部6巻で完結しています。

落ち武者狩りに巻き込まれて家族を亡くした主人公の零里が武田信勝の影武者として生きていきます。

誰かのために死にたがっていた零里が武田家が衰退していく中で心境が変化していく様が描かれているストーリー。2019年の第3回さいとう・たかお賞の受賞作です。

長篠の戦いから4年、黄昏ゆく武田帝国と勃興する織田軍団の血戦のはざまで、数奇な運命を生きる少女の名はレイリ。巨匠渾身の原作を新感覚の鬼才が作品化! 衝撃の本格戦国時代劇、開幕!!

引用元:ebookjapan

「レイリ」はどんな作品?

家族を亡くしたレイリ。
恩人の岡部丹波守の下で「誰かの盾になって死にたい」という思いが強くなっていました。
武田信勝の影武者になったレイリ。死に場所を探していたレイリが誰かのために生きていくようになる作品。全6巻でサクっと読めておススメです。

「レイリ」のあらすじ

天正4年(1575年)、長篠の戦いで武田軍が惨敗後、織田・徳川軍の落ち武者狩りに巻き込まれたレイリの一家。
雑兵たちから両親や弟が殺されて自らも斬られそうになっていたレイリは岡部丹波守に助けられました。

丹波守に拾われて育てられてレイリは剣術が上達し、丹波守がいた小山城内の他の男たちが敵わないまでに成長をしていました。

レイリは恩人である丹波守を慕っていて、常に丹波守の盾になって死ぬことを望み、死に場所を探していました。

織田・徳川軍の戦いが激しくなっていく中、丹波守は最前線の高天神城に入ることになりますが、丹波守は死に場所を探しているレイリを不吉と言い、レイリの同行を拒否しました。

失意のレイリでしたが、そこに居合わせた土屋惣三に引き取られ、武田信勝の下に連れていかれます。
信勝と瓜二つの容姿をしたレイリ。信勝の影武者として任務を行うことになります。

登場人物

零里(レイリ)

百姓の娘として両親と弟と暮らしていたが、長篠の戦後の落ち武者狩りに巻き込まれて雑兵たちから父母弟を殺されてしまう。
岡部丹波守に助けられて育っていたが、死に場を探している。

武田信勝に容姿が似ていたことから甲府城(躑躅が崎館)に連れていかれて影武者として過ごすことになる。

岡部丹波守(おかべたんばのかみ)

武田家家臣。小山城城主。レイリの恩人。
百姓や雑兵にも気さくに接する人格者。歴戦の勇将で敵方からも尊敬をされている人物。小山城から高天城へ赴任して主将として織田・徳川軍と戦う。

平太(へいた)

レイリの弟。
家に乗り込んできた雑兵に殺されそうになり、父母の犠牲の下でレイリとともに逃げていたがその後捕まる。
両親と同じようにレイリを逃がすために雑兵に立ち向かうが殺されてしまう。

土屋惣三昌恒(つちやそうぞうまさつね)

武田家の家臣。武田家一の剣と槍の使い手で後に「片手千人斬り」の異名を持つ人物。
岡部丹波守からレイリを譲り受け、武田信勝の影武者にするために連れていく。

土屋平三郎(つちやへいざぶろう)

土屋惣三の息子。武田家が滅亡した後はレイリとともに過ごし、後に徳川家康に士官する。

武田信勝(たけだのぶかつ)

武田勝頼の子。祖父である武田信玄から見込まれた才能を持つ武田家の希望。
自分の容姿や頭脳に自身を持っていて生意気な自信家だが、刺客から襲われた際に震えて怖がる子供らしい一面も持っている。

和助(わすけ)

信勝の影武者の一人。信勝と影武者の訓練中に信勝と間違われて刺客に殺されてしまう。

徳川家康(とくがわいえやす)

嫡男である徳川信康を切腹させた織田信長を恨んでいる。
かつて今川家に一緒に仕えていた岡部丹波守に敬意を払っている。

「レイリ」の面白さ

主人公のレイリは死に場所を探していたが、武田信勝の影武者になった後、
武田家が衰退していく中で信勝や恩人である岡部丹波守などと関わりを経て、死にたがりではなく、誰かのために生きていくように変わっていきます。

作画は室井大資ですが、全体的な雰囲気は岩明均作品です。戦国時代や歴史が好きな人に特におススメな作品です。

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