「賭博破戒録カイジ」はアカギなどのギャンブル漫画で有名な福本伸行の作品です。
前作「賭博黙示録カイジ」の続編として週刊ヤングマガジンで2000年から2004年まで連載がされて全13巻で完結しています。
カイジシリーズの続編として賭博堕天録カイジ、賭博堕天録カイジ 和也編、賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編と賭博堕天録カイジ 24億脱出編があります。
2023年8月現在、賭博堕天録カイジ 24億脱出編が連載中。26巻まで発行がされています。
帝愛グループの施設で強制労働をさせられることになったカイジが地下チンチロで1日外出券を手に入れて帝愛グループの裏カジノで超高レートなパチンコ「沼」に挑んでいくストーリー。
前作同様、逆境に立たされたカイジが奇想天外は閃きで窮地を脱していくストーリーはざわざわが止まりません。
利根川(とねがわ)が失脚後、不遇をかこっていた遠藤(えんどう)に渡された劣悪債務者リスト。そこには、忘れもしない伊藤開司(いとう・かいじ)の写真が!彼を見つけ出そうとする遠藤の前に、当のカイジが現れて、ギャンブルを紹介してくれと頼み込む。しかし、カイジはその場で確保されて、地獄のような強制労働施設に連れて行かれ……!?
引用元:ebookjapan
「賭博破戒録カイジ」はどんな作品?
カイジシリーズの2作目。
前作で借金を増やしてしまったカイジが帝愛グループの地下施設に連れて行かれて強制労働をさせられることになってしまいます。
借金を返すためには粉塵舞い散る劣悪な環境で重労働を15年もしなければならない状況でした。
起死回生を狙うカイジは地下施設の通貨(ペリカ)により購入が出来る1日外出券を買ってギャンブルで借金を返済することを考えます。
ペリカを貯めようと意気込むカイジでしたが班長の大槻が近づいてきて…地下施設でも借金を増やしてしまいます…。
どうしようもない状況でどうやって借金を返済していくのか…。天性のギャンブルセンスを武器にカイジがあがいていきます。
「賭博破戒録カイジ」はこんな作品!!
カイジシリーズの2作目。前作「賭博黙示録カイジ」の続編。
- 地下施設に収容されたカイジが外に出るためにギャンブル「地下チンチロ」で1日外出券を購入しようとしていきます。
- 何とか1日外出券を得たカイジは借金を返済するために超高レートパチンコ「沼」を攻略していきます。
「賭博破戒録カイジ」のあらすじ
帝愛グループで金融業を営んでいた遠藤。
利根川がカイジに負けて失脚したことにより利根川の派閥にいた遠藤もグループ内で居場所が無い状況になっていました。
帝愛グループから遠藤に割り当てられるのは 失踪中の多重債務者からの取立てなどの金にならないものばかりでした。
いつものように本部から劣悪な債務者の情報が届き、遠藤が債務者たちの写真を見ているとそこにはカイジの姿がありました。
利根川を失脚させたカイジ…このガキ…と腹立たしく思いながら車に乗るために駐車場に向かった遠藤でしたが、駐車場では遠藤以外の車が傷だらけにされていました。
1台だけ傷がイタズラがされていなかたため警察から疑われる遠藤。
こんなことをするのはアイツだけだ…車に乗って立ち去った遠藤。そこにカイジが現れました。
前回のギャンブルでもう少しで金を得られたカイジ。
「次は絶対勝てる!ギャンブルを紹介しろ!」と遠藤にギャンブルを紹介するように迫ります。
カイジに「ついて来い…」と言ってカイジを車に乗せた遠藤…。
ギャンブルへ連れて行ってもらえると思っていたカイジでしたが…遠藤から「次は無い」と言われてそのまま…帝愛グループの強制労働施設へ連れて行かれてしまいました。
粉塵が舞って悪臭漂う劣悪な採掘場で作業を強いられることになったカイジ。
毎日の食事は貧しく、ボロボロの身なりで23人が同居する部屋での生活…。
カイジの借金は利息が膨らんで950万円…借金返済にはこんな環境で15年も重労働をしなければなりませんでした。
1月の重労働をして得られる金額は食費や施設利用料が引かれて9100円(9万1000ペリカ)。
地下施設ではビール(5000ペリカ)や焼き鳥(7000ペリカ)とともに勤労報酬オプションとして1日外出券(50万ペリカ)も売られていました。
カイジは何とかして1日外出券を手に入れるために我慢をしようと考えましたが…初の給料日にカイジたちE組の班長からビールを差し入れされて…酔っぱらったカイジは酔っぱらった勢いでビールを追加で購入してしまって…気づいたらペリカを散財してしまっていました。
翌日も少しだけ…と欲望に負けたいカイジ。
再びビールに手を出してしまいまたしても散財をしてしまいました。
気付いたら給料が底をついて手持ちが無くなり、1日外出券を買うためには到底足りない状況でした。
班長の大槻たちはカイジから更に金を巻き上げるため…給料を前借して博打「地下チンチロ」で借金を返済したら良いと言ってきました。
利根川などの猛者と勝負をしてきたカイジは…こんな奴らに負けるはずが無いと考えて地下チンチロに参加していきますが…。
地下チンチロのルール
- 親の総取りは無し。親の目にかかわらずに子も振ることが出来る。
目の強い方が勝ち。引き分けもあり。 - 親をやりたくない場合には引き受けずに親をスルーすることが出来る。
- 親を引き受けた場合、その親の継続は最長2回まで。
(⚀の目)(目無し)(⚀⚁⚂)を1回目で出した場合は1回で終わり。 - 掛け金の上限は20000ペリカ。親と子で合意があれば上限は無い。
- サイコロを投げて器から出てしまった場合(ションベン)はもう振れない。
地下チンチロ出目順位表
登場人物
伊藤 開示(カイジ)
カイジ。
「絶望の城」でのギャンブルで負けて膨らんだ借金を返せずに逃亡をしていたが、遠藤に再びギャンブルの斡旋を依頼をしに行くがそのまま捕まえられて帝愛グループの施設で強制労働をすることになる。
外に出て借金を返済することを目論み、班長から搾取されて給料の前借りをしていた45(ヨンゴー)組のメンバーたちを集めて「地下チンチロ」で班長に挑んでいく。
1日外出券を手にした後は借金を返すためにレートの高いカジノを探して坂崎とともに1玉4000円の超高レートのパチンコ「沼」の攻略を目指す。
兵頭 和尊(ひょうどうかずたか)
帝愛グループナンバー1で会長。金に対する執着が尋常ではなく、自らの王国を作るために金を集めてカイジたちに強制労働をさせている。
黒崎 義裕(くろさきよしひろ)
利根川がカイジに負けて失脚した後に帝愛グループのナンバー2になった人物。
利根川を失脚させたカイジに一目置いていて興味を持っている。
遠藤 勇次(えんどうゆうじ)
帝愛グループで金融業を営んでいるが、利根川が失脚した後は旧利根川はの遠藤はグループ内で不遇な立場になっていて同じ帝愛グループの金融業者から追い込みをかけられるほど。
借金の方に車を奪われていたところに現れたカイジから「沼」攻略の支援を求められる。
大槻 太郎(おおつきたろう)
地下労働所でカイジ達が所属するE組の作業員を取りまとめている班長。
作業員にビールや焼き鳥等を販売したり給料を前借をさせて間を抜いて稼いでいる。
定期的に盆を開催し、石和と沼川の3人でイカサマのサイコを使った「地下チンチロ」で作業員たちから巻き上げている悪人。
石和 薫(いさわかおる)
班長の部下。ビールなどを作業員に売ったり班長と沼川と一緒にイカサマをして作業員から金を巻き上げている。
沼川 拓也(ぬまかわたつや)
班長の部下。ビールなどを作業員に売ったり班長と石和と一緒にイカサマをして作業員から金を巻き上げている。
三好 智広(みよしともひろ)
カイジと同じE組のメンバー。
弱虫で博打好きなお調子もの。凝り性な性格で班長たちが振っているチンチロの出目をメモしていたことによってカイジが班長のイカサマに気付くことになる。
給料を前借している45(ヨンゴー)組のメンバー。
カイジと協力をして班長を倒すために「地下チンチロ」に挑んでいく。
前田(まえだ)
カイジと同じE組で45(ヨンゴー)組のメンバー。
カイジや三好とともに「地下チンチロ」で班長に挑んでいく。
石田 広光(いしだひろみつ)
前作でカイジが「限定じゃんけん」「ブレイブメンロード・鉄骨電流渡り」で一緒になった石田の息子。
だらしない父親を嫌っていたが、父親と同じく博打で借金をして地下作業場に送られていた。カイジたち45(ヨンゴー)組のメンバーをバカにしている。
坂崎 孝太郎(さかざきこうたろう)
ゼネコンの現場監督をしていたがリストラに遭い妻に愛想をつかされて離婚されている。
再び妻子とやり直すために「沼」攻略の協力者を求めてカイジに声をかける。
娘の美心を溺愛していて妻子と一緒にやり直して暮らすことを夢見ている。
缶ビールに磁石を仕込ませて沼を攻略するために盗んだ金もつぎ込んで勝負をかけていく。
一条 聖也(いちじょうせいや)
帝愛裏カジノの支配人。
黒崎が目をかけているカイジを貶めるため、「沼」の攻略に挑むカイジたちから金を巻き上げようとする。
「賭博破戒録カイジ」の面白さ
前作と同じく、ちょっとした違和感を突いたり人間の心理を読んだ駆け引き等…ハラハラな展開が面白い作品。
ささいなことも見逃さないカイジの洞察力や味方の協力によって窮地を突破していくが…逆に裏切られてしまったり…。
超高レートなパチンコ「沼」は1玉4000円。パチンコに勝てば6億円近くが儲かるが…一条は「ブロック」をして攻略を阻止してきます。はたしてカイジは借金を返すことが出来るのか…前作同様、予想がつかないことが続いて最後まで目が離せない展開。
最後は人を信じるカイジの性格が災いして…大どんでん返しが待っていて驚かされるストーリーです。
続編の賭博堕天録カイジに続くストーリーでこちらも是非どうぞ。
「賭博破戒録カイジ」はここが面白い!!
- カイジの天才的な閃きや人の表情や心理等の隙を狙ったギャンブル勝負。
- 「地下チンチロ」で繰り広げられる騙して騙される心理戦。
- 超高レートなパチンコ「沼」は攻略出来れば借金返済が出来るが果たして攻略は出来るのか…
- 最後の最期でカイジに降りかかる大どんでん返し。
作者の他の作品
賭博黙示録カイジ
上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押しつけられる。遠藤に誘われるままカイジは負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保証は無いというものだった……。
引用元:ebookjapan
賭博堕天録カイジ
「パッ…と目覚めちゃいましょうよ、その冬眠から……!」――。パチンコ「沼」での勝利から6カ月後、無一文になった伊藤開司(いとう・かいじ)は、働きもせず堕落しきった毎日を送っていた。そんなカイジを居候させていた坂崎(さかざき)もさすがに愛想が尽き、300万円を手切れ金にして彼を追い出そうとする。その時、カイジを捜していた地下強制労働施設での仲間であった三好(みよし)と前田(まえだ)が現れて……!?
引用元:ebookjapan
賭博堕天録カイジ 和也編
「GO……!紛れもなく、これは神からのGOサイン…………!」――。変則二人麻雀「17歩」に勝利して4億8千万もの大金を得た伊藤開司(いとう・かいじ)は、宿敵・兵藤和尊(ひょうどう・かずたか)の息子・和也(かずや)から挑まれた勝負に受けて立つ。しかしその後、なぜか墓地に連れて行かれたカイジは、自分の名前が彫られた墓を見せられて……!?
引用元:ebookjapan
賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編
救出ゲームで命を救ったチャンとマリオを仲間に加えたカイジが、帝愛グループの兵藤会長の息子・和也と雌雄を決すべく到着したのは帝愛の倉庫だった。和也は「マザー・ソフィー」というマシンでカード1枚の勝負をするギャンブル「ワン・ポーカー」の説明を始める。「一張り2億=1ライフ」を提案する和也に唖然とするカイジ。常軌を逸したギャンブル、究極のデスマッチが、いま幕を開ける…!!
引用元:ebookjapan
賭博堕天録カイジ 24億脱出編
和也との、ワン・ポーカー勝負を制したカイジ。24億円を手に入れたカイジは、その大金を持っての帝愛からの脱出をはかる。
引用元:ebookjapan
中間管理録トネガワ
帝愛グループ会長・兵藤和尊(ひょうどう・かずたか)の命で、債務者たちによる「死のゲーム」の企画を任された幹部・利根川幸雄(とねがわ・ゆきお)!! 早速、企画会議を開く利根川を待っていたのは、受難…!! 煩悶…!! そして絶望…!! 会長と黒服の間で苦悩する利根川を描く、悪魔的スピンオフ、始動……!!
引用元:ebookjapan
上京生活録イチジョウ
東京都‥‥板橋区大山‥‥!帝愛裏カジノ店長にして、悪魔的パチンコ台「沼」を作った麒麟児・一条聖也。後に、宿敵・伊藤カイジと死闘を繰り広げることになる一条にも、未だ燻り何者にもなれぬ青年時代があった‥‥!若者の夢‥希望‥絶望‥その全てを呑み込んできた“沼”‥‥「東京」を舞台にした、フリーター・一条と後輩・村上による1K6畳住まい、野望と困窮の上京物語‥‥!
引用元:ebookjapan
賭博覇王伝 零
「一発勝負なら、種目を選ばず、必ず勝つ!不敗伝説のギャンブラー!!」――。「王への試験」から数年後、行き場を失う老人達のため、ゴルフ学生チャンピオン・結城京介(ゆうき・きょうすけ)へゴルフ勝負を挑む、不敗のギャンブラー・宇海零(うかい・ぜろ)。そしてクラブを握った事もないゴルフ初心者の零は、なめるなと憤る京介に「勝つのはオレなんだ!」と宣言して……!?
引用元:ebookjapan
賭博覇王伝 零 ギャン鬼編
「一発勝負なら、種目を選ばず、必ず勝つ!不敗伝説のギャンブラー!!」――。「王への試験」から数年後、行き場を失う老人達のため、ゴルフ学生チャンピオン・結城京介(ゆうき・きょうすけ)へゴルフ勝負を挑む、不敗のギャンブラー・宇海零(うかい・ぜろ)。そしてクラブを握った事もないゴルフ初心者の零は、なめるなと憤る京介に「勝つのはオレなんだ!」と宣言して……!?
引用元:ebookjapan
最強伝説 黒沢
「オレが求めているのは……オレの、オレによる、オレだけの……感動だったはずだ……!!」――。うだつが上がらない中年男が、不器用ながらも様々な修羅場に奮闘して、男気ある人間へと成長していく人情コメディ。目標もなく働き続け、年齢を重ねてきた土木作業監督・黒沢(くろさわ)は、ふとしたことで自分の生き方に不安感を覚える。そして、誰にも祝福されず44歳の誕生日を過ごした孤独な黒沢は、人望が欲しいと強く願って……!?
引用元:ebookjapan
無頼伝 涯
「見てろっ………!オレは必ず這い上がるっ…………!」――。資産家の老人を殺害した犯人に仕立て上げられた中学生・工藤涯(くどう・がい)が、自分の無実を証明するために闘っていくサスペンスアクション。鳳臨グループの会長・平田隆鳳(ひらた・りゅうほう)を刺殺した容疑者として追われる工藤涯は、ビルの路地に追い込まれ、警部・安部(あべ)と対峙する。そこで涯は、自分ははめられたのだと告白するのだが……!?
引用元:ebookjapan